2012年04月10日

言ってる事と実際にやってる事が全然違う環境省

今までの基準(100ベクレル/kg以上の物は一般処理できない)と、環境省が事故後に無理やり策定した規準(8000ベクレル/kgまでなら処理してよい)が二重基準だという事で、あちこちからつっこまれています。
広域処理の瓦礫受け入れを安全性や、県や市や町産物への風評被害の観点から拒否する知事や市長、町長が最近は日本各地で次々と出てきていますが、彼らもこのおかしな点に対して環境省に明解な説明を求めていたりします。

それに対して環境省はかなり苦しい言い訳をしています。

環境省が用意した広域処理の「よくあるご質問」のページ
http://kouikishori.env.go.jp/faq/#anch13

では、

Q13.クリアランスレベルの100ベクレル/kgと指定廃棄物の基準8,000ベクレル/kgの2つの基準の違いについて教えて下さい。

A13.100ベクレル/kgと8,000ベクレル/kgの二つの基準の違いをひとことで言えば、100ベクレル/kgは「廃棄物を安全に再利用できる基準」であり、8,000ベクレル/kgは「廃棄物を安全に処理するための基準」です。詳しくは、「100Bq/kgと8,000Bq/kgの二つの基準の違いについて」pdfへリンクをお読み下さい。


と回答していますね。
最近は広域処理のお願いのために日本のあちこちに環境省の役人を派遣してますが、この言い訳でなんとか通そうとしているようです。

「埋め立てなら8000ベクレル/kgまでならok。ただし再利用する場合は100ベクレル/kgまで。(だから二重基準ではない)」との事ですが、焼却灰のセメント化(再利用)のニュースを度々見てた方なら、この回答にものすごい違和感を覚えたのではないでしょうか。


環境省が現在設定している焼却灰のセメント工場の受け入れ基準は「8000ベクレル/kg」なんですよね。
どこが「再利用の場合は100ベクレル/kgまで」なんだか。
言ってる事とやってる事が全然違いますよ。
環境省自身が作成した「100Bq/kgと8,000Bq/kgの二つの基準の違いについて」のpdfでも「8000ベクレル/kgは埋め立ての場合のみ」とは書いていても、セメント化などの再利用の場合も8000ベクレル/kgまでokとは書いていません。
(後からこっそり改訂しますか?)

http://www.toseishimpo.co.jp/modules/news_detail/index.php?id=657

上記のニュースでも、しっかり

多摩地域のごみ焼却施設17カ所と都環境局は、17日までに主灰や飛灰などに含まれる放射性セシウムの濃度測定結果を公表した。これを受け、日の出町と東京たま広域資源循環組合は19日、エコセメント化施設で受け入れる焼却灰の放射性セシウム濃度を1キログラム当たり8千ベクレル以下にするなどの特別協定を締結した。循環組合は、「8千ベクレル以下であれば、製品段階で問題はない」としている。

と書いてますし、原発事故後に出たあちこちのセメント工場の焼却灰受け入れに関する様々なニュースでも軒並み基準は「8000ベクレル/kg」でした。
(場所によっては、その8000ベクレル/kgをベースに独自基準として数分の一に落とすところもありましたが)


広域処理Q&Aで言ってる「埋め立てなら8000ベクレル/kgまでならok。ただし再利用する場合は100ベクレル/kgまで。」が本当なら、今後セメント化工場が受け入れる焼却灰の基準値を100ベクレル/kgまで一気に落とさないといけないでしょう。
この基準を守ろうとすると、関東や東北の焼却灰は、多くの場所でセメント化不可能という事になります。多くの地域で焼却灰は100ベクレル/kg以上を余裕で越える数値を叩き出し続けています。
また、広域処理の瓦礫はプラスチックや金属については再利用も考えられていますが(山形と東京は確かすでに一部でリサイクルを始めていたはず)、これらも軒並み100ベクレル/kg以上のは受け入れしないようにさせないといけないでしょう。
広域処理分だけでなく、関東や東北での通常の廃プラスチックや金属のリサイクルでもそう。


瓦礫受け入れに難色を示している市長や町長、知事などは、「埋め立てなら8000ベクレル/kgまでならok。ただし再利用する場合は100ベクレル/kgまで。だから二重基準ではない。」と環境省の役人に言われたら、今度は「あれ?じゃあなんでセメント工場の焼却灰の受け入れ基準は8000ベクレル/kgと高いままなんですか?再利用の場合は100ベクレル/kgなのでは?」とつっこんでやったらいいと思います。

posted by wanwan at 22:45| 記事 | 更新情報をチェックする